2010年9月4日土曜日

萬葉集20,21/4516

天皇の蒲生野(かまふの)に遊獵(みかり)したまひし時に、額田王の作れる歌。

 あかねさす 紫野行き 標野(しめの)行き
 野守(のもり)は見ずや 君が袖振る

意味:あかね色を帯びる紫の草の野を行く、
   御料地の野を行く、
   —野の番人は見ていないでしょうか—、
   あなたは袖をお振りになる事よ。


皇太子(ひつぎのみこ)答へませる御歌(後の明日香宮御宇天皇=天武天皇)

 紫草(むらさき)の にほへる妹(いも)を 憎くあらば
 人妻ゆゑに われ恋ひめやも

意味:紫草のように美しい貴女、その貴女が憎かったら、
   人妻である貴女を、どうして恋い慕うことがあろうか。





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