宮の蔵から面白いものを見つけた。
中身は二宮尊徳の孝行、勤勉、私心無き奉公など、封建色の強いものである。しかし、何故各学校に二宮金次郎像があるのか、これを読めばよく理解出来る。
最近ではあの銅像が何者であるかすら、わからない生徒もいるのではないだろうか。
恐らくこれを見て色んな意見ある者が現れようが、道徳の必要性が叫ばれる昨今、今一度、見直されるべきものではないか。
少なくとも私はこれを読んで、こんな人間になりたいものだと思った。
近年は、ともすれば先生に反抗する不良のほうがまともな人間になれると、まことしやかに思っているものもいるように感じられる。勿論、そういう人間に面白みがあることは、否定するものではない。そういう人はお話の中では大いに活躍してもらえば結構だ。
しかし、やはり教育の場では目標となる人間は崇高たる精神を持ったものでなければならないように思う。

この、教科書を使っていたのは、私の曽祖父の義理の兄弟(曽祖父は婿養子で礒部家に入った)であったようだ。優秀な方で、本来礒部家の家督を継ぐ人だったが、師範学校卒業後、結核の為、夭折されたと聞いている。その時、枕元には、辞書が開かれた状態で置かれてあったそうだ。
歴史の重みを感じるエピソードである。




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