いままで、絵画や文章を使って自分の思いを人に伝えようとしてきたが、どうにも限界を感じることが多々あった。
しかし、この一年でかなりの進度で自分の武術を深めることが出来たと実感しているが、これを人に伝えた時、相手に大きな驚きを以て伝えることが出来る。勿論、言葉や文章で伝えるのでなく、実際に実演し、体感してもらうことで可能となる。
前回、ブログで書いた突きや、甲野先生に教えていただいた体術を実践すると、相手にビビットに伝わる。特に説明した時に「嘘だろう、そんなわけがない」という顔をしている人間ほどそのギャップが大きくなるので見ていて心地がいい。
このことが一体何になるのか、そんな疑問を持つ方もいるであろう。
現代日本人の問題は、自分の知る世界、目に見える世界以外は信用しない人間が増えた事ではないかと思う。そんな人間にどんなに文化芸術の素晴らしさ、精神の重要さを説いたところで、その人間に受け取るだけの見識がなければ、馬の耳に念仏である。
しかし、武術の場合は体感である。どんなに頭で理解出来ない事であろうと、信じられないことであろうと、今現実に目の前で起こっていれば理屈もへったくれもありはしない。受け入れざるを得ないのである。
すなわち、相手に、自分の知る世界とは、全く別の違う世界があると、体で理解させることが可能なのである。
結局、現代日本人は頭でっかちになりすぎ、多くの勘違いに支配されているのが現状である。この固まった現代的認識を壊すことで人間の見識を広げ、様々なものを伝える為の大いなる手がかりになるのではないかと、可能性を感じている。そして、しいてはそれが、武術だけではなく、日本文化の素晴らしさを伝えてゆくことに繋がってゆくのではないかとすら愚考している。
その可能性を更に広げるために、武術修行に励み、自身の技の完成度をより高めなければならないという思いが高まってゆく。
(しかし、日本人に日本文化の素晴らしさを伝えなければならない、とは全く以て意味の分からん世の中ですな。)


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